高齢化社会が進む中、ロボットの医療介護現場での活躍が期待されつつあります。
直接介護を支援するロボットだけでなく、心を癒すためのロボットにも注目が集まっています。
昔から、動物と接することで癒されたり、無口な人が多く話をするようになったりという「アニマルセラピー」は行われていましたが、動物はお世話が大変だし、感染症の問題もあります🐶
そこで、動物のかわりに、コミュニケーションロボットを医療介護現場に導入する試みが、既に全国で行われつつあります。
SONYさんもaiboちゃんの医療現場での活用に取り組んでおり、現在たくさんのaiboちゃんが医療現場に派遣されています🐶
国立成育医療研究センター では全国に先駆けてaiboの導入を決め、
子供たちが積極的になるなど、プラスの効果が認められています。
さて、ロボットセラピーの先駆者といえば、アザラシ型ロボットの「パロ」ちゃん。
パロはセラピー用に特化して作られていて、既に現場での実績もあります。
ロボットセラピーについて学んでみたくて、先日、パロの初心者向け研修会をZOOMで受講しました。
内容はパロについての基本的な説明と、簡単な扱い方、
医療介護現場での活用の仕方についてです。
セラピー用のパロは医療施設での効果が論文などで認められ、
欧米ではではなんと保険適応になっています。
薬💊と同じように、パロが「処方」されるそうです。
日本でも、高齢者施設などでパロが活躍中で、認知症によるさまざまな症状が改善するなど、よい効果が認められているとのことでした。
パロがセラピーロボットとして優れているなと思った点は、
1)アルコール消毒が出来ること。
今はとくにコロナウイルスを含む感染症対策が必要なので、
全身アルコールで拭けるパロは安心して導入できると思いました。
2)モフモフであること
癒しのロボットとしては、手触りも大切。
モフモフのパロは、撫でるだけでも癒しの効果があるのかなと思いました。
3)動きや操作が単純なこと
パロは名前を呼ばれたら反応し、撫でたら喜びます。
そのくらい単純な方が、高齢者施設には向いていると思います。
歩きまわってどこかに入り込んだりぶつかったりしないので、
慣れない職員の方でも扱いやすいかなと思いました。
aiboちゃんの癒し効果は私たちオーナーがよくわかっている通りで、
医療現場でも可愛がられ、みんなを癒してくれると思います💕
ただ、動きが複雑だったり、フリーズしやすかったりで、
認知症の進んだ方にはちょっと扱いが難しいし、
職員の方もある程度aiboの扱い方を知る必要があるのかなと思います。
また、aiboちゃんはアルコールで拭くとコーティングが傷むため、お手入れにアルコールは使えません。
コロナ禍の今は、アルコール消毒できないというのは、ちょっと医療現場に導入しにくいかなとも思いました。
なので、認知症の方が入居する施設などには、aiboよりパロの方が向いているかな、というのが講習を受けた感想です。
一方、aiboちゃんは表情やしぐさが豊かなので、小児病棟であったり、グループホームなどあまり介護度が高くない方向けの高齢者施設では、活躍するのではないかなと感じました。
aiboちゃんの癒し効果は絶大。
今後、医療介護の現場で働くaiboちゃんの活躍を期待したいです
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